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日常のリズム

一級建築士試験とアナログゲーム等の日記ブログ。

【一級建築士】建基法施行令129条の2の5第1項第七号 配管設備の構造【建築実務】

建築確認申請の指摘訂正で、防火区画貫通をする配管の構造を示す資料に不備があるとの事で、ちょっと読みにくいこの条文について再確認も兼ねてまとめ。

建築設備士にも出てそうなので、将来の自分の為に。

 

令129条の2の5第1項第七号は難易度易しめの定番問題として法規にもよく出てる。

実務でも建築確認申請でゴリゴリ出てくるので、重要度が高いってわけだな。

以下条文の抜粋。

 

(給水、排水その他の配管設備の設置及び構造)
第百二十九条の二の五  建築物に設ける給水、排水その他の配管設備の設置及び構造は、次に定めるところによらなければならない。
 
 給水管、配電管その他の管が、第百十二条第十五項の準耐火構造の防火区画、第百十三条第一項の防火壁、第百十四条第一項の界壁、同条第二項の間仕切壁又は同条第三項若しくは第四項の隔壁(以下この号において「防火区画等」という。)を貫通する場合においては、これらの管の構造は、次のイからハまでのいずれかに適合するものとすること。ただし、一時間準耐火基準に適合する準耐火構造の床若しくは壁又は特定防火設備で建築物の他の部分と区画されたパイプシャフト、パイプダクトその他これらに類するものの中にある部分については、この限りでない。
 
 給水管、配電管その他の管の貫通する部分及び当該貫通する部分からそれぞれ両側に一メートル以内の距離にある部分不燃材料で造ること。
 
 給水管、配電管その他の管の外径が、当該管の用途、材質その他の事項に応じて国土交通大臣が定める数値未満であること
 
 防火区画等を貫通する管に通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後二十分間第百十二条第一項から第四項まで【面積区画】、同条第五項(同条第六項の規定により床面積の合計二百平方メートル以内ごとに区画する場合又は同条第七項の規定により床面積の合計五百平方メートル以内ごとに区画する場合に限る。)【高層区画】、同条第八項(同条第六項の規定により床面積の合計二百平方メートル以内ごとに区画する場合又は同条第七項の規定により床面積の合計五百平方メートル以内ごとに区画する場合に限る。)【竪穴区画】若しくは同条第十三項の規定【異種用途区画】による準耐火構造の床若しくは壁又は第百十三条第一項の防火壁にあつては一時間第百十四条第一項の界壁、同条第二項の間仕切壁又は同条第三項若しくは第四項の隔壁にあつては四十五分間防火区画等の加熱側の反対側に火炎を出す原因となる亀裂その他の損傷を生じないものとして、国土交通大臣の認定を受けたものであること。
 
【整理】
防火区画(112条15項)
防火壁(113条第1項)
界壁(114条1項)
防火上主要な間仕切壁(114条2項)
隔壁(114条3項,4項)
 
を貫通する給水管、電線管等の構造を次のイ~ハのいずれかとする。
イ 貫通部分両側1m以内を不燃材料(鋼管等)とする。
ロ 配管の外径を、平12建設省告示1422号の表に掲げる数値未満とする。
ハ 国土交通大臣認定工法による防火区画等一定時間遮炎性能とする。(耐火部材の認定番号を記載する)
 
ちなみに、七号(ハ)の最後の文章は令107条第1項第三号の内容と同じ「遮炎性」が要求されている。
配管自体が火災で損壊して区画の外に炎を出さないよう、一定時間耐える構造とせよ、ということか。
ハの文章は言ってる事は大したことないが、括弧の組み方が特に読みにくい。試験本番では読んでる暇などない。
ここは、条文のストーリーを頭に入れて覚えてしまうべき。
 
過去問を見てみると、
 
20063
22081
給水管が準耐火構造の防火区画を貫通する場合においては、当該管と準耐火構造の防火区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋めなければならない。
→正 令129条の2の5第1項第七号イによる構造である。
 
25084
共同住宅の用途に供する建築物について、給水管、配電管その他の管が準耐火構造の壁による防火区画を貫通することとなったので、当該管と防火区画とのすき間を準不燃材料で埋めた。
→誤 令129条の2の5第1項第七号イによる構造とせねばならず、区画貫通部分の構造は準不燃材料で造ることはできない。
 
問題文のフォーカスポイントはどこだろうか。拾うべきキーワードを丁寧に選び、瞬時に、令129条の2の5第1項第七号の話か!となれば大きな時間稼ぎとなる。
 
また、「遮炎性」がフォーカスポイントとなった問題は以下。
 
20025
屋内において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、耐火構造及び準耐火構造の耐力壁である外壁は、いずれも同じ時間、屋外に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷を生じないものであることが求められる。
→誤 
 「屋外に火炎を出す原因となるき裂…」という部分から、「遮炎性」に関する話だとわかり、令107条(耐火性能に関する技術的基準)第1項第三号により「耐力壁である外壁」は1時間、
令107条の2(準耐火性能に関する技術的基準)第1項第三号により「耐力壁である外壁」は45分間(この条文には「耐力壁」の言葉が書いてないので注意)、とあるので、文中「いずれも同じ時間」ではないので誤り。
 
 
上記の問題は、いずれも★1★2となっている(僕は総合資格の問題集しか持ってません)為、正答率50%以上の「取りこぼし」問題になる。
確実に正答し、かつできるだけ法令集は見ないようにしたい。この程度なら覚えちゃえばいける。