日常のリズム

一級建築士試験とアナログゲーム等の日記ブログ。

【一級建築士】設計条件の読み方

FacebookTwitterで勉強方法についての悩みをたまにつらつら書いている。

数か月前に、H28に合格されたある合格者の方に勇気を出してFacebookで友達申請をした結果、承認と共にとても参考になるアドバイスを頂いた。

この方は過去問分析をとてもきっちりされていて、根拠の求め方が適切だなあと思う。自分では到底気づけていない事を親切に教えてくれた。お互い顔写真が公開されてはいるけど、直接お会いした事はない。

それでも、時々ヒントをコメント欄に記載していただけるというのは本当にありがたいことだなあと思う。今日は一級建築士免許の交付式だそうで、めでたい事です。自分も早く追いつきたい!

 

今回いただいたアドバイスは、課題文のどアタマに記載される「設計条件(設計主文とも言う)」がやっぱり大事だよという話。

 

「設計条件」には、これは外してはいけない、要求室の中でも重要な部屋について、必ず何か書かれているという。

 

・・・今まで、設計主文はウラ指導の製図本や講習会でも特に重要なのでスルーしないように!!!と言われていたので、重要なんやなーぐらいの認識であった。

しかし、何回読んでも具体的にどういうところが重要なのかが、上手く読み取れずにいた。

 

今回のアドバイスを基に、H26,H27,H28の課題文と標準解答例を見比べて考えてみると、課題文作成者の「今回はこういう建物を作ってよね!」というメッセージ、つまり建物の方向性が見えてきたような気がする。

具体的には以下。

 

 

まずH27の「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」。

 

設計主文の最後に「地域住民も利用できる『レストラン等』を設け、地域住民と居住者とが交流できるようにする。」とある。

このことから、「それは歩行者専用道路とのつながりが重要ですよ・・・」と遠回しに言っている事が読み取れるのだ、というアドバイス

課題文をふわっと読んでみると、「レストラン」はその下の「要求室:共用部門」の中にあり、1階又は2階に計画する。

 

標準解答例では、レストラン(+厨房)を2案とも建物1階の南東エリアに配置し、さらに歩行者専用道路に向けて外部アプローチを取る事で、「地域住民との交流ができますよアピール」をしている事が読み取れる。

特記事項に「外部アプローチを設けろ」とは明記が無いが、「地域住民との交流」が設計主文で明記されていることから、レストランをどのあたりに配置するかを考えるヒントになっているようだ。

(※外部アプローチの有無が合否に影響したかは当時のユープラを知らないので不明。今回の主旨は、課題文から建物の方向性をなんとなく掴むための読み取り方に重点を置いている)

 

標準解答例を見ても、メインアプローチ(北側がメインの道路なので北入りがセオリー)と管理エリアの場所(敷地西・南側は公園で閉じているので管理エリアはこっち側に持ってくるとやりやすい?)との兼ね合いを考えると、東側にレストランを持っていき、外部に展開する雰囲気を見せるような考え方が、計画しやすいのではないか?

また、そう考えていくと、レストランは2階に持っていく理由が特に無いという事も考えられる。2階を残りのデイサービス部門でまとめてしまえば、APZ図もあまり悩まずに済みそう?

 

次にH26

 

H26もアドバイスを元に設計主文を読むと、本州と沖縄の標準解答例のいずれにも、24時間利用可能エリアに休憩・情報部門と便所の組み合わせが入っている。
「○○に加えて、~」の○○がその建物のメイン的要素を担うんだよ、というメッセージが含まれているように読み取れる。

 

以上を踏まえ、H28の設計主文を読むと、建物全体のメインが「保育所」で(「保育所に加え、〜」の部分より)、
「児童クラブ室のある」との記載から、児童館部門のメインは「児童クラブ室」にすると考えると、
標準解答例の2案とも児童クラブ室がメインコアの近くに配置してあることに気づく。(要求面積も90㎡と大きめ)
また、児童クラブ室の特記事項に「小学生を対象に」とあるので、児童クラブ室を2階にした場合は、屋上広場やプレイルームといった小学生が遊びやすい空間と同じゾーニングにする理由がつけやすい。
図書室は幼児も利用できるとあるので、子育て支援施設のボリュームを考えると、この2つで同フロアにまとめる…。といったようにストーリーが組みやすいように思う。

今まで、階別振り分けは何を指針に考えればいいのか全然わからなかったが、設計主文から読み取れるヒントから方向性を打ち出す事ができそう(あくまで方向性であり、決定ではない事に注意する。全体最適する為にはこの事だけで判断はできない。)

なるほどな内容。

時間を見つけて、他の年度も見てみよう。